Fig.5 Hypomyces sympodiophorus
Hypomyces sympodiophorus Rogerson & Samuels, Mycologia, 85: 241, 1993.
Anamorph:
Cladobotryum uniseptatum (Castaneda) K. Poldmaa, Mycologia, 91: 192, 1999.
Hypomyces sympodiophorus Rogerson & Samuels, Mycologia, 85: 241, 1993. Anamorph: Cladobotryum uniseptatum (Castaneda) K. Poldmaa, Mycologia, 91: 192, 1999.
寄主上の子実体形成菌糸層は白色,寄主管口部全面を覆う;子実体形成菌糸層を構成する菌糸は幅2.5-5.0(-15.0) μm,柔組織状,隔壁を有し,厚壁,KOH(-).子嚢殻は白色,淡黄色(pale yellow, Munsell 5Y9/2, Methuen 3A3)または小麦色(Straw
yellow, Munsell 5Y8/4, Methuen 3B4),亜球形,(190-)220-250(-300) ×
210-250(-270) μm,子実体形成菌糸層表面に子座状に群生;子嚢殻基部は円錐状,(80-)100-110 × (70-)100-120(-180) μm.子嚢は円筒形,(108-)130-132.5(-145)
× (4.5-)5.0-5.5(-6.5) μm,8胞子性,長さ5.0-7.5μmの柄を有し,上部に孔口を生じ,厚肥した先端構造を有し(厚さ3.0-3.5(-4.0)μm,長さ1.5-2.0(-4.5) μm).子嚢胞子は無色,長楕円形から偏紡錘形,中央に隔壁を有し,2細胞性,(14.5-)15.0-17.5(-20.0) ×
4.5-5.5(-7.5) μm,表面に直径0.1μm以下の微小な疣状突起を有し,両端は丸みを帯びる;発芽時に側面表層部がわずかに膨張し,その一端から菌糸を生じる. 本菌はチャウロコタケ子実体上に発生し,寄主子実体の管口部の一部または全面を本菌の綿毛状菌糸が覆い,その表面に分生子を多数形成していた.子嚢殻は管口の一部に発生し,子座状に群生した.本菌の子嚢胞子は両端に突起を欠く.本種は北米,フランス,エストニア,オーストラリアおよびタイに分布し,寄主はStereum属に限られているが,日本においても寄主は同属であることが確認された.
参考文献 (References)
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